桜台さくら百景フォトコンテスト2021 入選作品の発表

新型コロナウィルス感染症拡大により、さくらまつりを始めとした街のイベントが中止になってしまい、その代替の企画として開催いたしました「桜台さくら百景フォトコンテスト」ですが、予想を上回る反響をいただきました。

まずは、桜台商店会加盟店一同、心より感謝申し上げます。

コンテストへのご応募は、151名様より、桜台周辺の春の景色を様々な視点で捉えた361点の作品が集まりました。いずれも力作ぞろいで、また桜台の街への愛着を感じるものが多く寄せられました。

中でも、これよりご案内いたします入賞作品13点は、独自のテーマ、ユニークな視点、大胆な構図、美しい色彩表現、そして一枚の写真から伝わるストーリーなど、今回のコンテストの中でも、キラリと光る何かを感じさせる傑作であり、この桜台の街を愛する当商店会の加盟店にとっても、嬉しい作品ばかりです。

どうぞ、御覧ください。

3等 エントリー:No.36 作品名:桜台公園へつづく春の坂道

作者:サクライダー様

撮影エリア:桜台公園沿いの桜楽坂

作品の情報:SONY ILCE-6100 ƒ/6.3 1/2000sec 210 mm  ISO 800

商店会より講評:桜台公園前交差点に向かう緩やかなカーブは、見通しもよく、公園内の桜も見ながら歩くのにうってつけのスポットですね。桜の枝で囲まれた中央の部分が額縁のような効果を生んでいると感じました。よく見ると散歩中らしい帽子をかぶった方が歩いているのに気づきます。公園に散歩に向かう途中でしょうか?

3等 エントリー:No.53 作品名:春の訪れ

作者:恵子様

撮影エリア:桜楽坂(ユーコープ桜台上)

作品の情報:NIKON D5600 ƒ/4.8 1/1000sec 70 mm ISO 100

商店会より講評:満開の桜でできたアーチは、桜楽坂の醍醐味ですね。早春の午後、のんびり桜を愛でながらお買い物に出かける方の姿が思い浮かびます。アーチの上にぽっかり浮かんだ雲に、奥行きを感じます。

3等 エントリー:No.77 作品名:春は楽しい

作者:テイクfive様

撮影エリア:桜楽坂(ユーコープ桜台上)

作品の情報:Panasonic DC-G99 ƒ/20 1/200sec 81 mm  ISO 1600

商店会より講評:陽光が透ける桜の花びら、若々しい葉にフォーカスしながら、タイミングよく映った黄色い自動車をぼかして撮影されています。その色のバランス、構図などから、作者の方の感じた「春の楽しさ」が伝わってきました。

3等 エントリー:No.110 作品名:知られず…満開の谷戸桜

作者:シジュウカラ様

撮影エリア:桜台団地 児童公園

作品の情報:NIKON COOLPIX P900 ƒ/3.2 1/400sec 8.4 mm  ISO 100

商店会より講評:まもなく始まる桜台団地の建て替え事業でこの桜がどうなるのか気になりますし、できることなら、そのままの姿で残って欲しいなと思いました。桜台商店会の50年に渡るこれまでの歩みともオーバーラップする桜台団地。その中の自然は、あまり知る人は多くないかもしれませんが、この美しい自然な姿が、まもなく見られなくなる可能性があるならという気持ちから入選とさせていただきました。

3等 エントリー:No.112 作品名:「桜台標準木(自称)」の桜花

作者:丹下写膳様

撮影エリア:環状四号線と桜台坂の交差点の北東角の桜 毎年いつも桜台で真っ先に開花する木で、私はこう呼んでいます。(作者談)

作品の情報:FUJIFILM X-T20 ƒ/2.8 1/2000sec 60 mm   ISO 800

商店会より講評:淡いピンクと程よいボケ 花の向きや開き具合など、そのままポストカードにして販売したいくらいの美しさです。毎年定点観測されているという作者の方の言葉からも、この街への優しい想いが伝わってきます。来年もそのまたその先も、咲き続けてくれるといいですね。

3等 エントリー:No.113 作品名:私の地元、桜台

作者:Nina様

撮影エリア:桜台バス停付近

作品の情報:Canon EOS Kiss X7i ƒ/5.6 1/320sec 163 mm   ISO 640

商店会より講評:花曇りの日もまた素敵な写真が撮れるのだと感心させられた一枚です。夜の桜台を安全に照らす商店会の街路灯は、街の脇役ですが、こうして桜とともに良い構図で捉えられると、ちょっと格が上がった感じで、商店会のものとしてはありがたいなぁと感じました。

3等 エントリー:No.121 作品名:青空に癒しの桜色

作者:リラ様

撮影エリア:桜楽坂

作品の情報:Apple iPhone 8 ƒ/1.8 1/1656sec 3.99 mm  ISO 20

商店会より講評:この樹で一番に咲いた花をお撮りになったのでしょう。若々しい花の様子を眼にして思わずシャッターを切った作者の方の心情が伝わるような作品です。

3等 エントリー:No.126 作品名:ミアゲレバ

作者:畑野健人様

撮影エリア:桜台バス停前

商店会より講評:エントリー締め切り間際の作品。ソメイヨシノは終わり、ヤエザクラが満開の時期でした。ここ桜台のバス停のヤエザクラは毎年、とてもきれいに咲くので、今年も多くの作品が寄せられました。その中でも、見上げた構図が、力強くて、審査をした面々からも好評だった作品です。もう一枚、同じ作者からの作品も、頭上の桜を表現した素敵な作品でした。

3等 エントリー:No.137 作品名:観客はサクラ

作者:桜台大好きっ子 孫 卓様

撮影エリア:桜楽坂(桜台団地沿い)

作品の情報:Apple iPhone 8 ƒ/1.8 1/899 3.99mm ISO 20

商店会より講評:2年前のさくらまつりで圧巻のリップシンクを披露してくれた青葉のエンターテイナーが再び桜台でエーオとやってくれました。遠目に映るお子さんが「ママ変な人がいる」とでも言っているような振り返り方も捉えた絶妙な一コマ。撮影に駆り出されたであろうご家族の勇気を讃え、3等に入選です。決して、忖度ではありませんよ。孫卓さん!

3等 エントリー:No.150 作品名:春の通り道

作者:多美子様

撮影エリア:桜楽坂(ユーコープ桜台上)

作品の情報:NIKON D5600 ƒ/5 2.6sec  42 mm  ISO 100

商店会より講評:目の前を覆い尽くすようなボリュームの桜を美しい光とともに撮影された素敵な作品です。来年こそは、夜桜を愛でに、街へ出られるようになることを願うばかりです。そうしたら、こんな素敵な風景に出会えるかもしれませんね。

ここまでが3等10作品でした。タイトルからも桜台への愛着や、毎年、桜台の桜を心待ちにされていたことが伝わります。

3等に選出された作品の作者様には、当会より商品券5千円分を進呈いたします。おめでとうございます。

次は、2等2作品、そしていよいよ1等1作品の発表です。

2等 エントリー:No.9 作品名:桜台交差点の春

作者:Max様

撮影エリア:桜台交差点

作品の情報:PENTAX K-1 Mark II ƒ/6.3 1/1600sec 31mm  ISO 400

商店会より講評:陽あたりのよい桜台交差点は、例年開花も早く、エントリースタートから1週間後くらいにご提出いただいた時点で既に、葉桜になり始めていたことがわかります。(エントリー開始は、3月18日。 エントリー番号は若い数字ほど、エントリー時期が早かったことになります。エントリー総数151) 若葉のグリーン、桜のピンク、春色の空 そして、地域の皆さんならよく知っているいるベーカリーの特徴的な佇まいが遠目に見えていて、幸せな春のひとときが存分に伝わる一枚です。受賞、おめでとうございます。

2等 エントリー:No.57 作品名:夜桜四号

作者:S様

撮影エリア:たちばな台第4公園東側交差点からの桜台

作品の情報:Apple iPhone SE (2nd generation) ƒ/1.8 1/25sec  3.99 mm   ISO 640

商店会より講評:今回のエントリーは、比較的桜楽坂からの作品が多い中、環状4号線沿いで撮影された作品。ひっそりを静まり返った誰もいない桜台の街の一瞬を切り取った作品は映画のワンシーンのようです。 このあたりの桜は、やや緑がかった白〜薄いピンクのものも多く、作品の雰囲気によく合っています。2位の受賞者であるS様 そしてMax様には、副賞として商店会加盟店でご利用いただける商品券10000円分を、お贈りいたします。

1等 エントリー:No.18 作品名:桜のトンネル

作者:ゆりえ様

撮影エリア:桜楽坂(クリーニング店下)

作品の情報:NIKON D5600、ƒ/5.6、6sec、55 mm、ISO 100

商店会より講評:今春、LEDの街路灯が新調されたこともあり、一層、美しく照らされた桜楽坂で撮影された幻想的なピンクの濃淡が極めて美しい作品です。6秒という露出を使い、様々なピンクを美しく表現されていて、美しい音色すら聞こえてきそうな作品に仕上がっています。桜楽坂は、美味しい飲食店もたくさん並んでいますが、桜にも酔ってしまいそうです。この度は1位の受賞おめでとうございます。ゆりえ様には、当会の加盟店でおつかいいただける商品券30000円分をお贈りいたします。

コロナ禍で落ち込む気持ちがちょっと上向く企画

本企画は、今後、入選作品のパネル印刷をし、有志の加盟店で巡回展示を行います。GW明けくらいには、展示のスケジュールなどを、このHPでご案内できると思います。どうぞ、お楽しみに。

振り返ってみますと、新型コロナウイルスの拡大により、街のイベントが根こそぎ中止に追い込まれて、一年が経ち、息詰まる毎日の中で、密にならず、地域の方が町で出て楽しめる機会を増やそうという想いからスタートしたのが、2月の末。こじんまりとした商店会だからこそのフットワークで、準備を進めて、1週間後には、企画ができ、チラシやポスターによる宣伝をスタート。

エントリー当初、運良く桜は咲き始めましたが、応募状況は芳しくありませんでした。しかし、日を追うごとにエントリーは増え、最終的には、予想の倍を超える参加者、エントリー作品が集まりました。

エントリーされた方、フォトアルバムをご覧いただいた皆様からは、時折、「気持ちが塞いでいましたが、撮影のために外にでて気分転換になりました。」とか、「外出を控えていますが、目の保養になった。」といった嬉しいお言葉も頂戴しました。

こんなときだからこそ、皆さんの気持ちがちょっと上向く企画ができたことを嬉しく思います。そして、コロナウィルス克服の暁には、またにぎやかに町のイベントを企画したいと思いました。それまでもうちょっとの我慢と信じています。